和歌山独自のギャンブル依存症・破産リスク対策
カジノ賭博解禁の動きちょっと前の記事になりますが、5月8日、「和歌山県の仁坂吉伸知事は…統合型リゾート(IR)に関連し、基本構想を発表した。カジノの利用者の独自のギャンブル依存症・破産リスク対策として(1)使用可能な金額に個別に上限を設ける(2)県内の小中高でギャンブルの危険性を教える――などのアイデアを盛り込んだ」(日本経済新聞2018年5月8日13時3分配信)とのことです。
詳細は分かりませんが、コメントすると、「使用可能な金額に個別に上限を設ける」…これは、非常に有効なことだと思います。「世界最高水準」のカジノ規制を敷いているといわれる北欧ではしばしば採用されているもので、頭がヒートアップしても、強制的に賭けを終了することができます。
一方、「県内の小中高でギャンブルの危険性を教える」というのは、確かに必要なことではありますが、当たり前すぎてとりたてて自慢して公表できるようなことではありません。「ギャンブルの危険性」を教える大人たちがギャンブル事業を推進する滑稽さや二枚舌を嗤うべきですが、それはさておき、ギャンブル依存に陥って制御不能になったときには、事前の教育、啓発ももはやストッパーにならないということを理解しておく必要があります。したがって、教育、啓発は必要なことですが、それに加えて、ギャンブルをできるだけ遠ざける、そして、ギャンブルをするについても厳格な入場制限、賭け制限などの物理的ストッパーが不可欠です。
和歌山県には、カジノ誘致の議論にあたって、和歌山県民のカジノ被害を出さないための検討をしてほしいと考えます。
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